巨人軍をぶっこわせ!
(怒ろうぜ巨人ファン、という趣旨のページ)
このページは不定期に更新します。更新された文章は上に足されていきます。
(つまり、下に行くほど古いわけです)
総括する、とか言っといて、気がついたら2カ月近く経っていた。気がついたらペナントは終わっていて、気がついたら日本シリーズまで終わっていた。なにしろ忙しくってさあ、あはは。
忙しかったのも確かだけど、もう総括さえする気になれなかったとも言える。これを見てる巨人ファンには怒られるかもしれないけど、巨人ってカッコわりー。最高にカッコわりー。
ぼくは92年に「巨人を観ずにめしが食えるか」と書いた。その時は巨人ファンでも野球ファンでもなかった。でも広告したからには愛そうと思って巨人ファンになった。深く深く愛したもんで、94年には「巨人を棄てる」なんて今思えばよくそんなこと書いたな、というようなコピーを書いた。これを書いたときは「この巨人の危機を利用して一発世間を騒がしてやれ」なんていうふしだらな気持ちはみじんもなく、「今こそ、棄てると言わなきゃダメだ。巨人はその歴史を棄てて生まれ変わらなければダメだ」とホンキでホンキで考えた。あとから考えると、「優勝できなかった場合のフォロー」をまったく視野に入れてない、ちょっとプロの広告屋としては問題アリ、というコピーだと思う。でもそれくらい巨人を愛しきっていた。その後、巨人の広告の仕事を離れても、同じくらいのテンションで巨人を愛し続けてきた。ファンとしての歴史は浅いけど、愛の深さは負けないと思っている。
今まではね。
友人の巨人ファンたちは、今だからこそ巨人を応援せねば、というようなことを書いてメールで送って来た。そうだと思う。そうなんだと思う。正しい。正しいとわかっても、そのエモーションがわき起こってこない。だって巨人は変わらないもん。
ぼくはけっこう楽観的な人間で、世の中は変えられると思うし、たいていの夢はホンキで頑張ればかなうと思う。例えば自分が働く広告業界には問題点が山積みだし、自分が暮らすこの国はさらにややこしい問題だらけだ。でもそれらは変わると信じているし、毎日変化していると思う。変化する中でぼくが正しいと考えることを主張し実行すれば、着実に変わる。
巨人は同じように変われるのだろうか。変われない気がする。変わらずに、巨人はただ「終わる」だけじゃないだろうか。
巨人はおしまい。
例えば会社の人事制度は変わることができる。年功序列はもう時代じゃないね、じゃあ実力主義にしようか、と変われるし、もう変わりはじめている。でも年功序列の制度は変われない。それはただ「終わる」だけだ。巨人はそういった「旧悪」と同じ存在に過ぎないのではないか。決して「変わる」ことはできない「終わる」ことしかできないのではないか。
今年のペナントをずーっと追ってきて得た結論は、そういうことじゃないかなあ。少なくともぼくはそういう気分になっている。そういう気分で終わるしかないのも、なんだか切ないけど、でもそういう気分で終わります。巨人はおしまい。
(そんな風に考えることはないよ、巨人をこういう視線で見つめれば信じていけるよ。そんな考え方があったら、どうぞメールで教えてくださいね)
このところ更新をしてなかった。さぼってたとか、忙しかったからとか、そういうことじゃないの。なんかもう、書くことないの。巨人について、語るべきことはもう失われつつある。
これを書く前に、自分が書いた一連の文章を4月から読み直してたんだけど、面白いなあ。いや、文章がうまくて面白いというんじゃなく、一巨人ファンが一生懸命巨人について考えて書き連ねたことが面白い。悩んでたんだね、君、と肩を叩いてあげたくなった。(この機会にあなたもも一度読んでみてよ。下のリンクからたどれるはずだからさ)
で、ペナントの終末が近づきつつある今月は、この半年間を総括してみようと思う。
自分が書いたこと、とくに4月に書いた文章を読み直して感じたのは、巨人は今シーズン、まったく変わっていないってこと。清原を中心に据えてしまった打線の不安定さ。戦略のない投手交替。4月も今も、まったく同じ。6月末にはともに最下位争いをしてた横浜が、いまやヤクルトの首位をおびやかしていることを考えると、4月にいろんなことに気づいていれば、ぜんぜん間に合ったはずなのに。ま、「いろんなこと」に気づいてたのは、おれだけだったけどね。あはは。そんなに早く気づくなら、そもそもあんな補強をするはずないわけだし。
これから一カ月、おれという巨人ファンが何を悩んできたのかを、もう一度考えてみる。まだいろんなベクトルに向いて混とんとしたおれの悩みを整理して、おれをラクにしてあげようと思うんだ。
このページは本当は伝言板みたいにして、巨人ファンの意見を募りたいところなんだけど、ぼくはまだ「伝言板」の作り方を知らない。だからせめて、メールちょうだい。