サンシュユ「サンシュユ」の薬効解説のページ |
サンシュユは、中国浙江省の原産で朝鮮半島にも産する高さ5mほどの落葉低木です。 葉の先は尖り、裏面の脈腋には褐色の長い軟毛があります。 わが国には、1722年に朝鮮から薬用として渡来し、当時駒場にあった幕府の御薬園に植えられたことが記録に残されています。 サンシュユは、別名をハルコガネバナともいい、春早く葉が出る前に鮮やかな黄金色の花を付けます。 4枚の花弁を持った小花が木1面に開く姿が好まれ、早春の花木として庭園に多く植えられています。 また、生け花の材料として花、果実ともに人気があります。 秋に光沢のある赤い果実を付けることから、アキサンゴとも呼ばれます。 果実の中には大きな種子があり、完熟した果実から種子を除いて果実だけを乾燥させたものを生薬「山茱萸」とします。 「山茱萸」には、糖類の他にリンゴ酸や酒石酸が含まれ、甘酸っぱい味がします。 そのまま煎じて、滋養強壮、腰痛、めまい、耳鳴りなどに用いることもあります。 漢方薬では、八味地黄丸など、保険強壮剤ともみなされる処方に少数例配合されています。 民間薬として、滋養強壮・疲労回復に山茱萸酒を愛用されます。 |
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