オキナグサオキナグサの薬効解説のページ( シラガグサ、フデクサ ) Chaenomeilis Fructus |
オキナグサは、花が咲く頃までは、草丈がやく10cmの多年草である。葉は長い柄があり、羽状に深く切れこみ、全草は艶のある白い毛で覆われています。 属名のAnemoneは、ギリシャ語のアネモス(anemos、風)に由来します。 毛の多い植物が、微風にそよぐ姿から連想されたものでしょう。 国内では本州以南、海を越えて朝鮮半島、中国東北部にかけて分布している。 山野の日当たりのよい場所を好んで自生し、かつては日本の春を彩る代表的な植物でした。しかし最近は、稀にしか見られない貴重な植物になりつつあります。 4〜5月にかけて葉間から花茎を出し、その先端に暗赤紫色の鐘状の花を一つ下向きに開きます。 開花後は茎が伸びて40cm程になる。花が終わると長い卵形の小さな果実を結びます。 種子には糸状の花柱がつき、頭状となっています。 絹のような光沢のあるけが多数出た様子を、老人の白髪頭に見たてて翁草と呼んでいます。 夏から秋にかけて根を取り出し、水洗後に乾燥したものが生薬「白頭扇」で、熱性の下痢などを治療するための漢方処方に配合されています。「白頭扇」は強力な心臓毒を含んでおり、一般での使用は避けるべきでしょう。 |
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