ナルコユリナルコユリの薬効解説のページ( POLYGONATIRHIZOMA ) ユリ科 |
ナルコユリは、丘陵地や林の木陰などに自生する多年生草本で、北海道から九州及 び朝鮮半島に分布します。 丈は大きいものでは1mに達し、茎は少し横に傾き、菓は細長くササの形をしています。 地下茎は節が多く肥厚しており、横に長く這い分岐しています。 花期は5〜6月。葉腋から花柄を出し、その先が3〜5本に分かれて、緑白色の花が3〜8個垂れ下がって開きます。 その様子が、米を食べに来た鳥を追い散らすのに用いられていた「鳴子」に似ていたことから、鳴子 百合と名付けられました。 根茎には粘液性物質が含まれ、血圧や血糖を下げる作用が報告されています。 初夏または秋に根茎を採集し、湯通しした後日干ししたものが生薬「黄精」です。 生で用 いると、喉に刺激が強いことがあるので、通常は蒸した熟黄精が用いられます。 江戸時代には、砂糖漬けの黄精が滋養・強壮薬として人気となっていました。また、梅 酒のように、黄精を焼酎と砂糖に漬けたものを黄精酒と呼び、精力減退や病後の体力 回復などの薬用酒として用いられます。 その他には生の根を括り下ろした汁を小麦粉と練って患部に貼り、打撲や痛風の痛みを媛 和する民間療法があります。。 |
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