「クズ」(葛根)「クズ」(葛根)についての解説マメ科 - Puerariae Radix - |
クズは秋の七草のひとつです。夏から初秋にかけて赤紫色の蝶形花を密集してつけます。 日向を好むつる性植物で繁殖力強く、線路の土手に密集したり、樹木などに絡み付いて生育します。 茎や葉には褐色の粗い毛が生え、茎の根ぎわ近くは木質化しています。 根は肥大し、オオ回ものでは太さ30cm、長さは3mになることもあります。 この根の周日を除いたものが生薬「葛根」であり、漢方薬の「葛根湯」の主剤として知られています。 「葛根湯」は、肩がこり、汗が出にくい風邪に著効を示しますが、胃腸の弱い人は吐き気や食欲不振を起こすことかあるので注意が必要です。 クズの語源は、良質の葛根を産する大和国(奈良県)吉野郡にあった国楢(クズ)という地名に由来しています。 クズは全国どこにでも分布しますが、現在の国内の葛根の主産地は長野・群馬県です。 クズの根のデンプンを精製したのがくず粉で、吉野葛は高級菓子に用いられる最良品です。 また、グレープフルーツに似た香りを放つクズの花・葛花は民間では二日酔いの特効薬として知られています。 |
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