「マリアアザミ」

「マリアアザミ」についての解説
マリアアザミ
マリアアザミは欧州原産の二年草本です。
竹は1メートル以上、時には2メートルにも及びますが名前ほど姿は清楚ではなく、葉は大きくて光沢があり強いトゲがあります。
花は淡紅紫色で直径は10cmにもなります。
ギリシャ本草書デイオスコリデスには、「シルボン」の名で登場し、若葉は油と塩で炒めて食用とすると記されています。
 マリアアザミの名は、葉にある美しい乳白色の斑点に由来するもので、聖母マリアの母乳が葉の上にこぼれて斑点になった、あるいは聖母マリアに捧げるミルクを運んでいた娘に、マリアアザミのとげが刺さり、その痛みに思わずミルクを葉にこぼしてそれが斑点になった、などの伝説があります。
 古くから肝臓や脾臓の諸病に用いられていたマリアアザミから有効成分シリマリンが発見されたのは30年前のことでした。
シリマリンは現在も尚各国で研究が続けられ、肝保護作用、肝硬変予防効果、コレステロール低下作用などの報告があります。
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